大切な着物なのに
猛暑で外出を控えているので、箪笥の中を整理し樟脳を入れ代えようと思いました。
毎年虫に食べられないように樟脳を入れているのに、和ダンスを開けてビックリ!
日付を見たら2年前の物で、去年代えてなかったのです。
おまけに、こんな物があったんだと忘れていた物まであり、新品のタオル類は娘宅に届ける事にしました。
でも1番大変なのは着物です。
義父母・娘・実母・子ども用の着物があるのです。
まだしつけのついた新品の物がほとんどで、かといって高価な物なので処分はできません。友人に聞いても同じ思いの人が多いです。
リタイア後に着る気になって着付けを習いましたが、着ないと忘れてしまいました。
その時に持って行った帯を見て、「昔の着物や帯は職人さんの手作りなので、今はもうこんな帯は作れませんよ」と教えて下さいました。
伝統の技術は職人さんがいなくなり、受け継がれていくのも困難なようです。
着た後は風を通すためしばらく干すので、片付けも大変ですね。
ただ同然で処分した方もおられますが、それも勇気が要ります。
親が苦労して用意してくれたという思いもあるからです。
一部はのれんや敷物にリメイクして使いましたが、とりあえず、着やすい浴衣だけでも着てコロナが落ち着いたら出かけたいという希望は持っています(写真はそれらの浴衣)
でも・・・
着る人が少なくなり、この先、日本の着物文化はどうなるのでしょう?
猛暑に、そんな事を考えてしまいました。