長岳寺のつつじ

奈良県にある山の辺の道沿いに「長岳寺」があります。
この寺が最も華やぐのは4月下旬から5月上旬で、ツツジが一面花色に染まります。




6月は、その風景を染めにしました。

最初、糊を置いた麻の布に色を塗ります。
初めは薄い色で塗り、乾いたらまた塗るの繰り返しで、何度も塗り重ねていきます。
乾いてないのに塗ると、にじんでしまうからです。




屋根や木に、アクセントを入れてあるのが分かるでしょうか?
つつじは糊を落としてからすり込む方法なので、薄い赤で塗っています。

5日ほど乾かして、色を定着させます。
その後、水に浸けて糊を落としたものです。




空や白場の多い所に色を入れ、ツツジを擦り込みます。
色や濃さを変えて、重なった感じを表現します。




お寺の風景は緑が映え、花が似合いますね。
しっとりとした作品が完成して、とても嬉しいです。

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