「雪のならまち」を染めにして

ならまちは元興寺の旧境内に位置し、江戸時代以降の町屋が数多く建ち並んでいます。
今回はその風情ある街並みに、雪を降らせた作品を作ってみました。

糊を置いた麻の布(30cm×40cm)は、先生がデザインされたものです。




格子の茶色を主に色を染めていきます。最初は薄く塗り、何度か重ねながら濃さを加減していきます。
茶色ばかりだと色みが少ないので、黄色とオレンジ系も入れて明るい雰囲気に。
私は色混ぜが苦手で、なかなか思うような色になってくれません。
全部塗り終えたら、最後に黒でアクセントをつけます。




5日間ほど乾かし色を定着させたら、水につけて糊を落とします。
糊が溶け、白い部分が出てきました。




乾かした後アイロンをあて、再度先生宅へ伺いました。
格子の間にうすく茶色を入れ、その後型紙を置いて上から筆で刷り込みました。
裏に接着新を貼り、額に入れて完成です。




雪が入るとますます情緒ある風景になり、趣のある作品に仕上がりました。
もう少し黒みがかった茶色をイメージしてたのですが、思うように塗るのは難しいです。でも〜〜お気に入りの作品が完成しました。

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