さよならチャッピー

チャッピーが我が家にやってきたのは、18年前。
忘れもしない・・その日は、父の葬儀を終えた翌朝だったから。

朝起きて台所にいくと、子犬が1匹いた。
犬を飼おうかという話をしていたので、その偶然に驚いた。
そして、これは亡き父の引き合わせかなとも思った。




野良犬の子どもで、小学校で放し飼いされてた犬なので、最初くくると嫌がった。
可愛そうだけど、車にひかれたり迷子になったりしてもいけない。
命を守るためには、繋ぐことも必要だった。

でも、大変なことがおきた・・・・
我が家はブロック塀で囲まれていて、門を閉めたら外には出れない。
夜は敷地内で放していたのだが、飛び越えて脱出してしまった。
そしてまさかの1才半になった頃、多産の犬にしては珍しく1匹子ども(オス)を産んだ。




犬の成長は早い。
みるみる間に子どもが大きくなり、以来親子で18年間一緒に飼うこととなった。




でも・・・犬の18才は人間で言うと88才。米寿の祝いをする年齢だ!

春頃からゼイゼイ言いだし、臭いもきかなくなってきた。
白内障にかかっているのか?えさをやってもなかなか見つけられない。
それでも親子で走り回って元気にしていたし、出迎えてくれたりもした。



でもあんまりご飯を食べなくなってきたので、寿命を感じた私は好きなハムやごぼうてん・パンなどを与えた。
するとドッグフードは食べないのに、それだけはかろうじて食べた。

そしてついに・・・昨日の昼、苦しそうに呼吸し横たわっていた。
もう駄目かと思ったのに、ふらふら〜と起きて、それでも便をしようと歩いていく。
倒れないように支え戻すと、また苦しそうな息で横たわっている。
水も飲まないし、できることは体をさすることしかなかった。

もし犬が言葉をしゃべれたら、きっと「苦しいよぅ〜」と言っていただろう。
それぐらい辛そうなのがわかったし、あまりにも可愛そうで早く楽にしてあげてと願った。

そして1時頃、息が弱くなり亡くなった。
一日苦しんだけど、それまでは元気に過ごしていたのだから天寿をまっとうしたと思いたい。
さようならチャッピー
家族と一緒に歩んだ18年だったね。

.entry-content { font-size:18px; }