ともしび

お彼岸のお供えを持って、娘一家がやって来ました。
会うのは、2週間ぶりです。

幼い二人の孫は、扉を開けると嬉しそうに寄って来て、
「ばあちゃ〜〜ん だぁ〜い好き!」嬉しいことを言ってくれます。
それを聞いた私の目は、ウルウル・・・



初孫は、生後まもなく病気をしました。
集中治療室で、管に繋がれた小さな体。
見舞に行く度に、「今日の容態は?」と不安な気持ちで向かったものです。
そんな時、口にこそ出しませんでしたが「命をわけてあげたい!」と何度も思いました。多分病気の幼子を抱えている家族なら、みなさま同じように考えられたことでしょう〜
今は病院の先生方のおかげで、元気に幼稚園へ通えることに感謝しています。

その孫が我が家に来るたびに、ひとり仏壇に行きお舅さんに供え物をしてくれます。
最初みかんが遺影前に置いてあった時は、まさか5才の孫が供えてくれたとは思いもしませんでした。
次来た時は、家にあるバナナを・・
またその次来た時は、お菓子を1個と・・・
そして昨日は、おじいちゃんにと台所に入り、りんごときんかん・バナナを並べて供えています。
誰が教えたわけでもありませんのに・・・



お舅さんは86才とはいえ普通に生活していたので、自分でもまさか亡くなるなんて思っていなかったでしょう。
口数は少ない人でしたが、自家製の野菜を作り食べて貰うことと、孫の元気な成長をとても喜んでいました。
だから彼岸を迎え、孫とお舅さんの気持ちが通じているのかなぁと思いました。

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