とんど

「とんど」とは、しめ縄や書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすというお正月の火祭り行事である。
準備するのは当番の者で、昨日の朝に集まり、竹や藁をやぐらのように積み上げていった。




子どもの頃は、「今日がとんど」と聞くと、慌てて学校から帰り餅を持って走ったものだ。
「とんどの火で焼いた餅を食べると健康に過ごせる」と言われており、竹の先に網を挟み、その上に餅を乗せて焼いた。
食べると、そのおこげの香ばしくて美味しかったこと!

習字は「高く上がると字が上手になる」と言われていたので、自分の紙が舞い上がって行くのを目で追っていた。
母が火を持ち帰ると、神様に火を灯したり風呂を沸かしたりもした。
言われなくても、子ども心に大事な行事である事がわかった。




今日のとんどは、夕方6時に火がつけられる。

とんどの火をローソクに貰い、家に持ち帰る。
台所の神棚を祭り、無病息災を祈るのだ。
我が家ではおぜんざいを焚き、お餅を入れて頂くのだが体が温まりとても美味しい。

どうか1年、健康に過ごせますように・・・

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