橘の実




奈良県明日香村にある橘寺(たちばなでら)
ここは、聖徳太子出生の地と伝えられている。
橘寺という名は、垂仁天皇の命により不老不死の果物を取りに行った田道間守(たじまもり)が持ち帰った橘の実を植えたことに由来する。



門前に植えられた橘(みかんの原種)の木
古事記では、橘は「非時香果(ときじくのみ)」とされている。
「いつでも香りたかい果実」という意味で、この実には尊い生命力が宿ると信じられていたようである。



実は、大きさ・色ともキンカンに似ている。
冬はたわわに実っていたが、今は落果して少ししか残っていない。



                     花は白くて、スダチと似ている。


橘は家紋のひとつだが、よく見るとマンホールにも・・・



真ん中は村章(横に向けると明日香の明の文字になる)
村の花である「橘」と、周りには村の木「ツキ(ケヤキ)」がデザインされている。

橘を詠んだ歌は万葉集に72首もあり、歴史のロマンを感じる。
可愛くて小さき果実である。

.entry-content { font-size:18px; }