悲しいクレーム

散歩をかねて、孫とホームセンターへよく行く。
そこにはペットコーナーがあり、買い物ついでに犬や猫を見に立ち寄ることが多い。

先日仔犬を見に行くと、大きな話し声が聞こえてきた。
どうやら買った仔犬が、思ってたのと違っていたようだ。

「毛は薄くて抜けるしガニ股だし、全然言ってたのと違うわ。」
亡くなった犬と同じ犬種を予約して買ったが、見た目や行動が違っていたらしい。
服を縫い直して着せているが、「主人がこんな犬は世話しない」ともめていると言う。
「捨てるのも可愛そうやし、10万円であげるわ〜」
買った値段が10万円のようだ。

店員さんが、「これは普通でガニ股でもない。」と言っても、
「3匹もこの種の犬を飼っているが、こんなガニ股は見たことが無い。」と譲らない。

あげると言うより、返品じゃないの?
そう思いながら聞いていると、そのワンちゃんが車から連れられて来た。
白に茶模様の可愛い仔犬だ。
カートに乗せられた仔犬は、揉めている事情も分からずしっぽを振っている。

可哀そうに〜〜
製品じゃないので、思うような犬が来るとは限らないだろう?

この犬がガニ股か病気かは私には分からないが、むやみな繁殖は病弱な犬を増やし、親と早くに引き離されることで性格に影響を与えるとも聞く。
それだったのだろうか?返品された犬は、どうなるのだろう?
話を聞きながら、怒りがこみ上げてきた。




最近は血統書つきの犬でも捨てられると聞く。
命を何だと思っているのだろう?
これが人間の子どもだったら、病気や見た目で要りませんて言うのだろうか?

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