誕生

１２日、二人めの孫（女児）が誕生した。
この世に生を受けてから１０ケ月、無事出産されすやすやと眠っている。
袖から見えた小さな手は、指が長くて愛らしい。

この手で、この子はどんな人生をつかむのだろう？
どうか幸せをいっぱいつかみますように！

我が子を産んだ３０年前の思い出が重なった。
微弱陣痛でなかなか産まれず、出産が翌日になった。
大きなお腹とは思っていたが、産まれたのは３９００ｇもあるジャンボベイビー。　無事に出産できたが自分でも驚いた。

出産間近、父母と義母が駆けつけてくれた。
産まれた後の看護師さんとのやりとりが、聞こえてきたのだろう？
その後、６人部屋の同室の一人が「実家のお母さんがどちらか、すぐ分かったわ。」と言った。
母とは顔や体型はまるで似ていないのにどうしてだろうと不思議だったが、開口一番の言葉で分かったのだと言う。

母は、「母親の方は元気にしていますか？」
義母は、「赤ちゃんは元気にしていますか？」だったらしい。
彼女は、「やっぱり実家のお母さんだなぁと思った。」と付け加えた。

その時私は「ふぅ〜ん」と何とも思わなかったが、その時の会話が頭の片隅に残っていたのだろうか？
娘の出産では「お疲れ様〜」と、まずは母親にねぎらいの言葉を。
その後「可愛い奇麗な赤ちゃんだったね。」と、ベイビーを褒めることも忘れなかった。

赤ちゃんの小さな手は、大きな喜び。
もう少ししたら、一緒に手を繋いで歩こうね。