謎の立ち入り禁止区域
散歩途中に不思議な場所があり、そこには古い看板が立てられている。
「立ち入りを禁じます」 ○○県
だがこの辺りは背の高い草が密集していて、とても入る気がしない。
夏はマムシが潜んでいても恐いし、ここ数年誰も調べに来ている様子はない。 見た感じも、とてもじゃないが重要な試験がされているとは思えない。
もしかしたら試験はとっくに終わり、杭だけ残されているのではないかと不思議に思っていた。
ところが先日そばを通ると、数人の男性が草を一斉に刈っている。
除草作業かと思いきや、何か相談しながら資料らしき物を手にしている。
今も試験をしているのだろうか?
だとしたら、どんな試験だろう?
興味が湧いてきたので、翌日見に行く事にした。
すると奇麗に草が刈り取られ、足元や遠くが見えるようになっていた。
辺りを見渡すと、正方形に囲まれた中に杭が並んで打たれている。
こんなふうに、あちらこちらに10ケ所ほど。
自然の中で、どれだけ杭が耐えられるかを実験しているのだろうか?
詳しい事はわからないが、とにかく試験地だった事だけは確かである。
立ち入り禁止区域で疑問に思っていた事が、やっと解決できた。
それにしても、色々な試験があるもんだ。