京都紅葉と元祖湯豆腐
古都の会のメンバーで、京都南禅寺と永観堂の紅葉巡りに行って来た。
まずは南禅寺の紅葉。
観光バスやタクシーがひっきりなしに通り、今は見頃の紅葉に多くの観光客が訪れている。
何処に行ってもカメラのシャッターを押す人の波。
湯豆腐の店「奥丹」の開店時間が迫っているので、一通り境内を歩き紅葉を堪能する。
いよいよ紅葉と同じくらい楽しみにしていた湯豆腐料理店へ。
「奥丹」は南禅寺の近くにあり、370年以上も続く老舗の湯豆腐店。
厳選された大豆と水を使い、代々伝わる製法で豆腐を作っているらしい。
シーズンは予約なしなので並んで順番を取って貰い、座敷に上がると中はこじんまりとした和風造り。
最初に、木の芽田楽・とろろ・ごま豆腐が運ばれてくる。
しっとりとした上品な薄味である。
メインの湯豆腐。自家製豆腐がこんぶだしの中で湯気を出している。
つゆにねぎをたっぷり入れて食べると、豆腐というよりも高野豆腐の食感だった。 老舗の食の文化を味わったような気がした。
ご飯とお漬物・精進あげ(天ぷら)も平らげると、並んでいる人が絶えないようなので勘定を済ませ栄観堂に向かう。
ここは浄土宗のお寺で、境内一面に広がる光景は着物の柄を思い浮かべる。 すかし模様の赤・橙・黄色・緑が太陽に反射して、まばゆいほどだ。
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約45000坪の庭園は、池や橋がかかり紅葉が鮮やかである。
拝観料は千円と高めだが、見ごたえは十分ある。
「みかえり阿弥陀」は慈悲のお顔で微笑んでいるし、桃山時代の竹虎図の襖などは歴史の重みを感じる。
案内して貰いながら一日たっぷり紅葉に浸る事ができた。
お世話下さったKさんに感謝したい。