サロネーゼ

「サロネーゼ」とは、主に自宅でサロン(教室)を開催して人気を博している女性たちのことである。
私はテレビで初めてその言葉を耳にした。

番組の中でパン作りを教える女性は30代。
放送日には3人の女性が習いに来ていた。
少人数なので同じテーブルで教わり、工程を間近で見る事ができる。
その後、焼けたパンでランチタイム。
先生と生徒というより親しい友人のようである。
和気あいあいとした雰囲気が楽しそうだ。

その先生は自宅パン教室が評判を呼び、講座や催し物でひっぱりだこだと言う。 お店顔負けのおしゃれなパンを見ていたら、私も近くなら習いたいところだ。
気さくで楽しい雰囲気は、一斉に前を向いて習う教室よりもずっといい。

教える方も子供が幼いので家にいて教えることができるし、家賃がかからない。 その分月謝がお手頃な価格で提供できるし、人を招くので家を掃除して奇麗になるとおっしゃていた。

見ているうちに、ふと型絵染めの先生も「サロネーゼ」だと思った。
自宅で教えていて、私が習っている時間帯は生徒が2人(1テーブルで少人数制) 良心的なお値段で教えてくださり、美味しいお菓子と紅茶の休憩タイムも楽しい。
家に伺い、飾り物やライフスタイルを見る楽しみもある。

サロネーゼのはしりでもある先生のお宅へ伺うようになってからは、分からない事は何時でも聞けるし、家庭的な雰囲気が気に入っている。




昨日先生にお会いしたら、偶然この放送を見ていたようで、
「私も自分がサロネーゼかしらと思いながら見てたのよ。」とおっしゃていた。 二人して同じ事を思っていたようで、話が盛り上がった。

「サロネーゼ」という新しい言葉に親しみはないが、前々からあった自宅での教室は親しみがある。
教わる者にとっても有意義な時間で、まだまだ人気が高まることだろう。

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