秋の祭典

昨日は秋の祭典だったので、朝からお宮さんの掃除に行って来た。
奇麗に落ち葉を取り払い、ござを敷き提灯をぶら下げる。
本殿には、海の物(するめ・昆布)山の物(りんご・バナナ・みかん等)畑の物(なすび・大根・さつま芋等)などを。 
洗い米や塩・水・お酒もお供えする。
皆で祝膳をする部屋の用意もできた。 

昨日で我が家の当屋が終わり、送る家となった。
3時に神主さんが家へ来て、葦で拝むものを作ってくれた。
次に紙垂(しで)を、半紙で稲妻のような形に切っていき、8本の榊に飾っていく。
それらをおやしろに飾り、皆で拝んだ跡、受ける家へと送られて行った。
これで半年間神様をお預りする役目が、無事に終わった。

午後5時からは氏子が30人ほど集まり、秋の祭典が行われた。




五穀豊穣と子孫繁栄を願い、祝詞をあげた後、当屋の家や代表が榊を供えに行く。
湯上げの式は、龍のついた釜で湯を沸かし酒と新米を入れて神主さんが拝んでいる。 写真左が湯を沸かしている所。

神主さんは、「五穀豊穣とは氏子だけでなく皆が食べ物に困らないように。」「子孫繁栄とは、子どもたちが安らかに育ち、自由に飛び立てるように。」と話をされた。
お神酒を頂き祝膳を持ち、秋の祭典が終わった。

同時にふれあい祭りも行われ、神輿が村をねり歩く。
台風の影響で今日は中止となり、昨日1回だけの巡行となった。




少子化で子どもの数が減り、神輿に出る姿がまばらである。
大人の数が子どもより多く、寂しく思う事もある。

子どもが小さかった頃は、神輿の前後をひもで張っぱり、交代で乗ったものだ。
太鼓の音と「ワッショイ」のかけ声が賑やかで、威勢が良かった。
子どもたちは神輿が楽しみで、秋の祭りが子ども会の1大行事でもあった。
今は「ふれあい祭り」として、大字のお祭りに変わってきているが、これもまたご時世であろうか?

春の祭典から始まり受け継がれてきた数々の行事。
信仰は昔の人たちにとって重要で、生活から切り離せないものであった事を身に沁みて感じている。

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