孫と過ごす

孫は2才8ケ月
娘が車の免許証を更新する30分間、私が子守を引き受けることにした。

玄関に行くと、孫は笑顔で迎えてくれた。
まずニコッと笑って、「こんにちは」の挨拶。
おみやげのトマトを持ち上げて「重いねぇ」と言う。
まだ十分話せないが、私が言ってる意味は分かっている。
「ママに渡してね。」と言うと、「ヨイショ」と力を込めて運ぶ。
お手伝いや真似を、何でもしたがる可愛い年頃だ。

私の運転で、近くにある体育館へ行く。
免許更新は大勢受けるので、期日指定でこの場所だった。
もちろん初めて行く所。

駐車場に着き、歩いて会場へと向かう。
娘を見送り、いよいよ二人っきりになった。
今から30分間・・・さぁて何をしようか?

良いお天気なので、とにかく外で遊ぶ事にする。
体育館周りには、散りかけの桜とたんぽぽが咲いている。
草むらに腰かけ、たんぽぽの綿毛を手折る。
フゥーッと息をかけると、種が空中に舞う。
面白くって、二人で綿毛を摘んでは息を吹きかける。

そうだ! 花を摘んで首飾りにしよう。
私が作っていると、孫は摘んだ花を差し出す。
でも、花だけ摘んでもつなげないんだよ。
長くつないだ首飾りを、首にぶら下げっこする。
こんなふうに遊ぶのも、何年かぶりだろう。
孫は、桜の花びらが風に舞うのを不思議そうに見上げている。




そのうち飽きたのか「お家に帰る。」と言いだした。まだ後15分もある。
「ママを迎えに行こう。」と歩き出すと、スロープが目に入った。
それからは、「エスカレーター」と言って、行ったり来たり。
手を引っ張って私にも「歩こう」と言う。その後は二人で行ったり来たり・・・
おかげで何とか予定の時間となった。 
全く子どもの興味は何処にあるのか分からない。
そうこうしてるうちに講習が終わり、母親とご対面となった。

帰る時、「ばいば〜い まったねぇ〜」と手を振ってくれた。
私も「また遊ぼうね!」と手を振る。
帰る時泣かなくなったので、それだけでも救われる。

やっぱり孫と遊んでいると元気になるかなぁ・・・

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