石舞台 夜桜ライトアップ

石舞台古墳は、7世紀の初め頃造られた横穴式石室で、蘇我馬子の墓ではないかと言われている。
古墳の周囲には広大な芝生が広がり、桜や梅が見事に賑わっている。
静けさの中で鳥のさえずりが心地よく聞こえる、お気に入りの散歩コースでもある。

私は毎年行われる「石舞台 夜桜ライトアップ」を楽しみにしている。
土曜日はあいにくの雨だったが、次第に晴れ間が見えて来た。
予定通りライトアップを見に行こうか・・・
午後6時からの照明なので、歩いて石舞台へ向かうのも良いだろう。




今が満開の桜・・・
菜の花の黄色と桜が、色鮮やかでとても奇麗!
これだけでも、見に来た甲斐がある。
ベンチに腰かけ桜を眺めているうちに、辺りが薄暗くなって来た。

いよいよ照明がつけられる瞬間!
暗闇に石舞台が浮かび上がる。何度見てもこの風景には感動を覚える。 



夕日が沈み、空が赤く染まっていたからだろうか?
太陽が沈んでも空が青く、まるで幻想的な雰囲気を演出しているかのようだ。 はるか向こうには二上山が見え、古代のロマンをかき立てる。







ライトアップされた桜は、花びら1枚1枚が色みを増し暗闇の中に浮かび上がる。その様は、ため息が出るほど美しい。
風が吹くと舞うように散る小さき花びらに、現実世界を忘れしばし立ちすくむ。




片隅で、花びらに埋もれるすみれたち。
はかなく散った桜も、また美しき桜かな・・・

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