山の辺の春

奈良県「山の辺の道」から見た風景を、型絵染めにした。
型紙や糊おきは先生がしてくださるので、染める所からスタートする。
ももの花が可愛らしく、田畑や木々、遠くには二上山葛城山が見える。
先生の作品を見せてもらった時から、メルヘンチックな風景が気に入り凄く作りたかった。
大きさは、A4サイズである。




初めは、ももの花から塗り始める。
顔料は自然の物なので赤色はなく、べんがらいろ(弁柄色)を薄めたり濃くぬったりで、赤やもも色の変化をつける。
私はまだ習って1年ほどなので、先生が色混ぜをして下さる。
色の作り方を教えてもらいながらだが、なかなか難しい。
作った色と、布に塗った感じが微妙に違うのだ。

この作品は花が勝負だと思った私は、しつこいくらいに色を重ねていった。
前回の作品は色が薄く補正に時間がかかったので、それにほとほと懲りたのだ。




淡い春の感じ、柔らかい雰囲気に塗り終える。

家で5日ほど乾かし、いよいよ水につけて糊を落とす。
いつもこの瞬間が楽しみであり、ハラハラでもあるのだ。
さぁ、上手く色が染まっているだろうか?

やったぁ〜はっきりと色が入っていた。 とても嬉しい!




今回はマットの色を初めて薄ピンクにしてみたが、これもまた冒険である。
「山の辺の春」を飾り、家にも暖かい春を呼びたい。

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