型絵染め 毬のタペストリー 




やっと完成! 毬の図案のタペストリー。
縦1mと横45cmの大作で、生地に麻を使っている。
色は入りやすいが、大きいので染めるのに時間がかかった。

図案は、金沢の加賀てまり。
型紙は先生が作り、糊を置いて用意してくださる。



茶色は糊を置いてあるので、毬の白い部分に色を染めていく。
乾いては色を塗り、薄い色から濃い色へと最低3回は塗っていく。



塗り終わったら、背景を塗るため、毬の上に糊を重ねる。
毬に背景の色が入り込まないように、糊でブロックするのだ。
絵のようにそのまま背景を塗れないので、手間がかかる。

着物の染めのように、本格的な塗り方で。
木の枠にはさみ、横にぶら下げて太いはけで一気に塗っていく。
ゆっくり塗っていると、色むらができるからだ。
やはり2度ほど色を重ねる。ピンクと紫のグラデーションだ。
背景を塗る先生の手つきは素早く、当然の事だがお見事!




1週間ほど乾かし色を定着。その後、風呂場に水をはり糊を落とす。
途中で布が重なると、違う色がつくので、慎重に・・慎重に・・
だんだん糊が溶けて、白い部分が現れてくる。
完全に糊が落ちたのを確かめて、タオルで軽く水分を取り乾かす。

最後に、薄い色の修正と金色を所々に入れる。
桜の花びらを散らしてみた。
上下を縫って棒を通し、お手製の飾りをぶら下げて完成! 





今回は大作なので、先生のお宅へ3回通った。
大きな作品は、染めるのも糊を落とすのも大変だという事がよく分かった。
「やっとできた〜」が感想である。 

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