インタビュー 若者事情

ある日突然 家に電話がかかってきた。
聞けば○○大学の学生で、「村や健康についての話が聞きたい。」と言う。
私は、若い人の勉強のためならと引き受けることにした。

昨日がその約束の日だったので、待ち合わせ場所に行って来た。
玄関に若者らしき姿が見えない。
見渡してみると、メモ帳を見ながら話をしている若者5人がソファーに腰
かけている。
近づいて声をかけるとそうだったが、ずっと座ったままでいる。

人をよびたてた時は玄関で迎え、立って挨拶するんじゃないの?
働いていた時の経験が、頭をよぎる。

場所を変えて、5人と話をする。
まず名前を聞き、インタビューの目的とそれを何に使うのかを聞いた。 
彼女たちは看護学科1回生。
5人グループで『村や健康』について調べ、発表するのだと言う。

まだあどけない、可愛い女性4人と男性一人だった。
何だか娘・息子の顔とだぶって見える。

「村に住んでいて、良い所と不便な(困る)所はどこか。」
「村で美味しい食べ物や特産物は何か。」
「健康のために、食べ物で気をつけている事や、している事は。」
「都会に住んでみたいと思った事はないか。」など

順に質問を受け、日頃思っている事を雑談ふうに話す。
私は、「目的を持って生きる事、ささいな事にも喜びを見つけて生きる事が元気の秘訣である。」
「安全な食べ物を意識し、栄養面に気をつけてほしい」などの話をした。

パンフレッットを渡し、観光を勧める。
簡単に歴史とお勧めの場所を説明し、写真やパンフレット等を利用して発表するように伝えた。

インタビューを終えて考えた。

この子たちは、『生活科や総合的な学習の時間』の教育を受けて、育ってきた。
知識よりも『生きる力』が大事とされ、インタビューや調べ学習を繰り返し、発表の経験も多いはずだ。
それなのに、インタビュー依頼や挨拶などはお粗末だった。
初めに、自己紹介とインタビューの目的を言ってほしかったなぁ。




ちょっと辛口になってしまったが、今時の若者事情なのかと思う? 
自分も若い時は頼りなかったが、「社会に出たら厳しいよ。」と思う出来事だった。

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