天益寺(てんやくじ)の残り柿
奈良県 大宇陀(おおうだ)にある天益寺(てんやくじ)
「残り柿」の風景を型絵染めにした。
今回は、インドの茶面(チャメン)という生地。
素朴なかやぶきの風景にピッタリである。
図案により生地を代え、あえて白を選ばず茶色を用いている。
初めに、糊を置いてない部分に色を重ねる。
柿から塗り始めるが、生地がでこぼこで色が入りにくい。
だから強めに刷りこまないといけない。
塗り終わったら、6日間乾かす。
水につけて、糊を落とす。
生地がごわごわで落ちにくいため、いつもより長い時間水に浸けておく。
きれいに糊が落ちた事を確かめ、水気を拭きとって乾かす。
色の上に筆で糊を置くが、あえて絵からはみだして塗る。
完成した時、絵の周りに塗り残しができ、それがまた面白いのだ。
背景に、青や赤紫のグラデーションをかける。
後は6日間乾かし、水につけて完成〜
素朴な絵は、おとぎ話の光景を思い浮かべる。
いつものようにパソコンで額をつけ、完成イメージを見る。
図案は、奈良の風景が先生が彫ってくださり、私は染めただけである。
私の楽しみの一つである。