第2の人生を楽しむ




このやきものは、ある方からのプレゼント。
手造りのコーヒーカップとつゆを入れる素敵な器。

知り合いのご主人は、高度経済成長期にサラリーマンだった。
御多分にもれず、仕事が生きがいと言うほど懸命に働いてきた。
その彼が定年退職後仕事をやり終え、ぬけがらのようにならないだろうかと、奥様は随分心配した。

しかし、彼はひょんな事からやきものに出会った。
自宅に陶芸工房を作り、毎日粘土をこね陶芸に励んでいる。
完成した作品は、展覧会をして多くの人に見てもらうなど、幅広く活動している。
「やきものに出会って本当に良かった。」 
奥様は、明るい顔で度々私に話される。

毎年、3月に高取町で行われる「ひなまつり」
2年前に信楽焼のお雛様に出会った。

作品に興味が湧き、出展していた男性に話を伺った。
「退職後パチンコ通いの日々が続き、見かねた奥さんにやきもの教室へ連れて行かれた。そこは教えるよりも、自分で好きなように、好きなだけ粘土をこねて造りなさいという教室だった。3ケ月間本で調べ、毎日朝から晩まで通い続け、本焼きまでできるようになってきた。」
その後次第に腕をあげ、ご夫婦で制作、今では百貨展やイベントで販売するほどになっていると言う。
生き生きと作品を見せ、説明をしてくれる彼もまたとても楽しそうである。

第2の人生を楽しく生きる・・・
仕事から離れ、自分のやりたい事を見つけ、人生を楽しむという事だろうか?

私の友人は、絵やお菓子作り・アレンジフラワーなどの趣味を持っている。
スポーツや旅行を楽しみ、おしゃべりもかなり好きなようである。
また散歩をしていると、写真を撮ったりスケッチをしたりと趣味に楽しむシニアの姿を多く見かける。

私はと言うと・・・
やっとゆったりの時間に慣れ、PCや型絵染め・ウォーキングなどの趣味を楽しんでいる。
時間がままならない時は、ささやかな事に喜びを見つけ満足している自分に気づく。
ちっぽけな喜びであっても、気持ちの持ちようで楽しくもなれる。




シニアナビの先輩方に出会い、多くの刺激を受けた。
おしゃれさろんのオフ会も、有意義な時間だった。
皆々、辛苦を乗り越えながらも、人生にはりを求め輝いている。

心はいつまでも若く!
これからも素敵な出会い(趣味・人・店・自然)に感謝し、日々楽しんでいきたい。

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