「矢田寺の紫陽花」を染めにして

奈良県大和郡山市にある矢田寺は、8000株、60種類もの紫陽花が咲くお寺として有名です。
境内にはたくさんの地蔵さまが立っておられ、紫陽花と共に訪れる人々を和ませてくれます。




今回はその風景を型絵染めにしました。
ますはデザインを考えますが、作品の6割ができたかというほど大事な行程です。いつも悩む所です。
下絵が描けたら色を塗って白と黒のバランスを考えます。



デザイン画を西洋紙に貼りつけ、カッターナイフで黒い所を切り取っていきます。 細部や曲線を切るのが難しかったです。



麻の布(35cm×45cm)に糊を置き、乾かします。
今回は型絵染めと藍染めの作品を作るため、2枚の布に糊を置きました。



まずは、型絵染めから・・・
紫陽花の色を楽しみながら染めていきました。蛙やカタツムリを染めながら、童心に返りました。



乾かして色を定着させ、水に浸けると完成です!




藍染めは結構手間がかかり、藍に浸けては乾かしの作業を4回ほどし、色の変化をつけます。
事前に墨を塗り濃くしたり、糊を置いて薄い部分を作ります。
最後に色を定着させ、朱や緑でアクセントをつけ完成しました。




同じ型紙でも、染め方によって違った表情の作品ができ上がります。
それもまた、染めの面白いところだと言えるでしょう。

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