奈良の祭りを染めに

奈良の伝統的な祭りを染めにしました。
染めの先生は、「祭り」をテーマに数々の作品を作っておられます。型紙をお借りして染めるのですが、風景と違って難しいですね。
図案が細かいのと、最後に書き込む目や鼻・口の位置で、作品の印象が変わってくるからです。

「そうめん踊り」
奈良時代に人々を飢餓から救おうと、大神穀主(おおみわのたねぬし)が神のお告げで作った保存食がそうめんの原型になったと言われています。「そうめん踊り」はそうめんの相場を占う祭りだそうです。





談山神社の蹴鞠(けまり)」
大化改新の立役者である藤原鎌足中大兄皇子は、蹴鞠をきっかけとして出会いました。談山神社は二人が談合行った場所です。蹴鞠は、鞠を蹴り上げつぎつぎ渡しては受け合う古典的遊戯です。





唐招提寺のうちわまき」
鎌倉時代坐禅中に蚊にさされているのを見かねて弟子僧がたたこうとしたところ、上人は、「不殺生を守りなさい、自分の血を与えるのも菩薩行である」と言ったと伝えられています。その徳をたたえ、蚊を追い払うためうちわを供えるようになったのが「うちわまき」の始まりです。数百本といううちわが参拝者にまかれますが、うちわを授かることは、病魔退散や魔除けのご利益があるといわれています。





伝統的な行事は他にもたくさんありますが、6〜8月にかけて仕上げた3点です。
奈良に住んでいながら初めて知ることがたくさんあり、とてもよい勉強になりました。

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