T先生

診療所にT先生が赴任され、3年になるだろうか?

それまで村の診療所は、公立の病院から派遣された医者が診てくれていた。
小さな病院では、なかなか来てくれる先生もいないのだろう?
その先生が辞められた後、後任はどうなるのかと思っていたら、診療所勤務を望むT先生が来て下さった。

大病院よりも、地域と密着した医療で・・・
そんな先生は、50代であろうかと思われる気さくな男性である。

診察を受けた人は、たいがい
「優しい先生やろう〜いい先生やねぇ。」と、口にする。
説明する時は、患者の顔を見ていつも笑顔で接してくれるから安心するのだろう。
お舅さんの通院に付き添うようになり、ますます先生の人柄に好感を持つようになってきた。

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