つゆはり

「つゆはり」をご存知だろうか?
田植え前に水路が流れやすいように、草を刈ったり溝の泥を上げたりする作業のことだ。 この辺では、大字の者が集まって一斉に行われる。

29日の朝8時〜
約3時間の作業だが、後半から用事がある夫と交代して初めて行事に参加した。

「つゆはり」は草刈り機を使うので、男性の出席が多い。
女性は男性が草を刈ると、溝に落ちた草をくわですくい上げる。
草はいっぱい伸びているので、結構な量になる。
それを集めて軽トラックに載せるると、近くの畑まで運び捨ててくれるのだ。

農繁期になるとこの辺はお金を払い、吉野川分水から水をひいている。
水の量で稲の生育が左右されるので、スムースに流れるかどうかはとても重要なことだ。

後半は隣組に分かれて作業したが、約1時間で終了。
女性は8人中2人だったので、その後の休憩でいっぱい話をした。

近所とはいえ、ふだんめったにゆっくりと話をする事がない。
子どもの事や健康面・村の事などを、まぁ〜よく話をした。
作業に出るのは大変だが、近所の人と親しくなるのはこんな機会だろう。



          明日香村稲渕の棚田

田舎というのは、行事が多い。
神社の祭りごとや寺・会合・清掃作業にと、毎月何かと用事がある。
家族がいれば分担して出れるが、ひとり暮らしの人は全部自分にかかってくる。
3世代同居が当たり前だった時代と違い、今は別居している家庭が多いので大変だろう。

地域の作業や交流は大事ではあるが、簡略できる所は簡素化してやり易いように変えていくのも方法だと思う。

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