ふたつの暗闇

孫の世話に娘宅へ通っている。
朝9時に家を出て、途中高速に乗り1時間ほどでたどり着く。

帰りの時間はまちまち。
3時もあれば5時もある。

昨日は5時に家を出た。
5時を過ぎると道路が混むので、渋滞を避けるにはタイムリミットだ。
夕方の日が暮れるのが早いこと。
高速にさしかかった頃には、だんだん薄暗くなる。

私はこの高速が好きだ。
前に広がる二上山葛城山畝傍山など、山の重なりがとても美しい。
幻想的な墨絵の世界と言っても過言ではない。
時には夕日に染まり、神秘的な顔ものぞかせる。




(写真は借り物です。運転しながら写真が撮れないので残念〜)

車のライトを付ける頃、街は明かりで輝く。
山すそに広がる家の明かり。
点々と星屑のように散らばっている。

我が村に帰って来た。
街灯は少なく、辺りは山や田んぼ。
家の明かりと車のライトだけが頼りだ。

星が空に輝いている。
嫁いだ頃バスから降りて、真っ暗な道に驚いたものだ。
こけそうで足元がおぼつかなかったなぁ〜

今は街灯が増えたが、街の夜景にはほど遠い。
静かな暗闇と街の夜景。
どちらも・・・私の大好きな風景だ。

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