思いやり
朝の散歩に出かけた。
私は、歩くコースが決まっていて、時間はだいたい1時間ほど。
景色を見たり考え事をしたりして、のんびり歩く。
山道の木陰は、ほどよい風があり、朝の空気が心地よい。
昨日の風雨で落ちたのか、いが栗が道に転がっている。
手前からは、落ちた銀杏のほのかな匂い。
山道を抜けると、ふと道端のゴミ袋が目にとまった。
袋には、紙が貼ってあり、文字が書かれていた。
]
ゴミを集めている人へ
中には、枝が入っています。
いばらに気をつけてください。
ゴミを出した人が、回収する人の怪我を気遣って、貼りつけたのだろう。
私は、ガラスの破片などは、怪我をしないように新聞紙でくるむ。
ガムテープを巻き、ガラスと大きく書き、危険のないようにしている。
しかし、そこまで気遣った事はない。
ゴミを出した人の思いやりが感じられた。
なんて優しい人なんだろう・・・
ちょっとした思いやりが、働く人を温かい気持ちにする。
ゴミ袋を見ていると、こちらまでほっこりとした気持ちになった。
今日は、いが栗を部屋に飾ってみることにしよう。