葬儀を終えて
私が風邪ひきで寝こんでいた午後、義父が冷たくなっていました。
前日にはみかんを摘んで、ふだんと変りなくお風呂に入っていましたし、午後からはいつものように布団に入っていたので、昼寝をしているとばかり思っていたのです。
いつもなら遅い時、「夕ご飯ですよ〜」と声をかけるのですが、風邪でしんどかった私は寝ていると思い「そばに行ってうつしてもいけない」と、声をかけませんでした。
前日まで元気だったので、冷たくなっていると聞いた時、まさかという思いで動転し、頭の中が真っ白になってしまいました。
かかりつけのお医者様に連絡をすると、夜の7時であるにも関わらず1時間かけて家まで来て下さいました。感謝の気持ちでいっぱいです。
先生が、「眠っているうちにすっと息をひきとったのでしょう。もどしてもいないし苦しんでませんよ。」とおっしゃって下さいました。
そして「2回も呼び出しをしてごめんなさい。救急車にも乗って行って貰ったし、よくみて下さいました。」と、ねぎらって下さいました。そのひとことで、私はどれだけ救われたか分かりません。
でもその晩は、涙が止まらず1睡もできませんでした。