私の手

何故だろう?
ふと手を大きく開き、両手を眺めていた。

今まで私は、自分の手をじっくりと見た事は無かった。
あかぎれで痛い時も怪我をした時も・・・
見なかったというよりも、見る暇さえ無かったのかも知れない?

それが、どういう具合か両手を前につき出し
しばらくじっと眺めていた。

手には長い年月で皺ができ、いつの間にかシミができていた。
指も心なしか節ばっている。
悲しいかなその手の変わりようには、自分でも驚いてしまった。

原因は、顔には化粧水やUVクリームなどを塗りそれなりに手入れをしてきが、手は無防備に過ごしてきたからだろう。
そう言えば、車の運転をする時も紫外線をガンガン浴びてきた。
働いていた時も、手はおかまいなしだったなぁ〜

今までの無防備さを反省しながらも、皺が増えてきた手を見ていると何だか愛おしくなってきた。 私の生きてきた人生をみんな知っている手なんだ。

気になり友人に手の皺を聞いてみると、やっぱり彼女も増えてきたと言う。
それも私と同じで、左より右手。
きき手の方が、皺やシミが多いようである。

働き者の手と言えば聞こえは良いが、このままいくとますますクシャクシャになる・・・
そう思い最近はお手製の柚子化粧水をたっぷりと擦り込み、日に何度もクリームを塗っている。

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