脳を騙して

お風呂の脱衣場での話、
私が入って行くと、二人のシニア女性が話をしていた。
血圧が高いので、どうやって体重を落とすかという話題だった。

「お医者さんから、朝はパン半分にするように言われてる。」
「半分もいらんわ〜4分の1でいいわ。」
「ええ〜そんなの倒れそう〜」
「やってみたらいいのよ、どれぐらいだったら倒れるか、倒れないのか?」

着がえながらも、自然と耳に会話が入ってくる。
「そんなちょっとだったら、すぐお腹すかへん? 食べたい物を我慢したら、私はイライラしてしまう。」
「お腹すいてイライラするのだったら・・・脳を騙すのよ〜

何だか面白そうな話になってきた。教えている人は、スリムな女性。
「食べたいって胃が思うんじゃなく、脳が判断するのでしょう。それなら、食べやんかったら、体軽くなって楽でしょう〜楽でしょうって、脳を騙すのよ。」と言う。

へぇ〜そんな理論は、初めて聞いた。でも、そう言われたら納得できる。

また、「食べてしまって、お腹いっぱいになったら私は眠くなるのよ・・・」
と言う女性に、
「胃が消化してないから眠くなる。食べすぎたら消化できないよ。痩せないとこれからは歳をとるばかり。自分の体は自分で気をつけないと・・・」と、諭していた。

なるほど・・・

教えていた女性はジムでよく顔を合わし、年齢は60歳後半かと思われる。 筋トレやヨガをされ、小柄で均勢のとれた体をされている。
私にも「ウォーキングは、外を歩くと心臓の高さが変わるからいいのよ。」と教えてくださった事がある。
確かに外の道路は登り下りで、心臓の高さが変わる。機械は同じ位置で歩いているだけだ。

かなり勉強され、しっかりとした理論。
健康で今も書道家として活躍され、感心するばかりである。

脳を騙す理屈で言えば、ダイエットもできそうな気がする。
「食べたい」と言う欲求は、脳が命令を出すのだから、理にかなっている。
話だけ聞いていたら簡単なように思うけど、どれだけ脳を騙せるかだろう。



さ〜て、 私も頑張ってみようかなぁ?

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